Age of Sail英国社会 / 大ブリテンと小ブリテン
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大ブリテンと小ブリテン
連合王国を形成する最大の島、Great Britain(大ブリテン)島。
何故その名が付いたかというと、かってケルト系民族であったブリトン人の住む島であったからで、この島に侵攻したローマ人がブリタニアと呼ぶようになったことで定着しました。で、大があれば小が有るはず、ありました。フランスのブルターニュ地方です。そうフランスの大西洋に面した最大の軍港ブレストのあるブルターニュ半島です。
ブリテン島に侵入したローマ人、アングロ・サクソン人の侵攻をうけ一部のブリトン人が現在のブルターニュ地方に逃れ、その地域をブルターニュ(古代ローマ語ブリタニアのフランス語形)と呼び、ブリテン島をグラン・ブルターニュ(大ブリタニア)と呼んだことによりこれが英語化したグレート・ブリテンとなったわけです。つまりもともはブリテン島だったけど、ブルターニュ地方から観て大きなブリテン島と言うことです
今でもブルターニュ地方はケルト文化と言うか風土が色濃く残っている所で、同じくケルト風土の色濃いグレート・ブリテン島のコーンウォール地方の猟師と互いにブルターニュ語、コーンウォール語(共にケルト系言語)で話が通じた時期が近代まで有ったそうです。ところが近年までフランス政府は徹底的にフランス語化教育を推し進めましたので現在はどうかわかりません。しかし、スコットランド、コーンウォール、ウェールズ、アイルランドなどと同様、少数言語としてケルト語系言語復活の動きがあるそうです。
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