Age of Sail艦艇 / 斬り込み防御網
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斬り込み防御網(boarding net)
木造帆船軍艦時代の戦いは艦艇同士の大砲の撃ち合いで終わったわけではなく、しばしば最後は乗組員が敵艦に斬り込ん(boarding)で、艦上での白兵戦で決着が着きました。
敵艦の乗組員が、カットラスやら斬り込み斧、斬り込み槍をかざして斬り込んでくるのですから、それを足止めして斬り込まれないようにしてやれば艦上での白兵戦を避けることができます。そこで舷側から上方(各マストのヤードの高さまで)に向けて艦の全周に網(net)を張り巡らせました。これが斬り込み防御網(boarding net)です。
当時のカットラスは日本刀のように良く切れる剣ではありませんでしたが、網をピーンと張っていては、カットラスで斬り付けられると簡単に切れてしまいましたので、わざと弛ませて張られていました。斬り込んできた敵兵が斬り込み防御網を破ろうともがいている隙に斬り込み槍でやっつけるわけです。
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