Re: Sailing Navyにお茶をひかせてしまったようで
紅茶の話がすごいことに・・・
紅茶の歴史書いた本を実家に置いてきてしまったので、手持ちの本からわかる範囲で
>飲んでいるのはたいていコーヒーで、紅茶を飲むシーンが無い
陸軍のお話であるシャープ・シリーズにはお茶を飲むシーンが良くありますけど、これは紅茶ではなくスマウチ。スマウチとはトネリコの葉を乾燥させたもので紅茶とはおよそ縁遠いもの。当時紅茶はとても高かったので、出がらしの紅茶を乾燥させたものにスマウチを混ぜて「安物紅茶」として販売されていたそうな。
「18世紀ロンドンの私生活」他の本から18世紀の物価を見ると、紅茶が高価な飲料だったことが解ります。
紅茶1ポンド・・・7シリング6ペンス~16シリング
コーヒー1ポンド・・・4シリング9ペンス~6シリング
ビール1クォート(約1.14L)・・・4ペンス
チーズ1ポンド・・・4~6ペンス
バター1ポンド・・・8~10ペンス
ステーキ店での正餐・・・1シリング
豚1匹・・・2シリング2ペンス
蝋燭1ポンド・・・2シリング10ペンス
ジョンソン博士の「辞書」1冊・・・10シリング
コニャック1ガロン(約4.6L)・・・20シリング
1870年代初期まで英国の紅茶の85%は中国産。その上、東インド会社の独占に高関税、高いのも無理は無いですな。
陸軍は海軍に比べれば水はまともなので、スマウチが兵士にも飲まれていたけど、海軍はというと、とても飲みたいとは思わないアオミドロやらがわいた緑色のドロドロの水。
お値段と水からして艦上で紅茶が飲まれずに、アルコール飲料ばかりだったのはうなづけます。
>ホテル備え付けの色々なティーバッグで紅茶を入れました
私も10月のロンドン旅行でホテルの部屋の紅茶、朝食の紅茶など色々飲みましたが、赤黒いのが多かったですね。特にホテルの朝食のティーバッグ、赤黒いというよりコーヒー並みの色でした、味は普通だったけど。
>焦げたパンくず製のコーヒーもどき
スコッチ・コーヒー! ハード・タックを焦がしたものにお湯を注いで、砂糖を入れたもの。ポーツマスみやげのハード・タックで試して・・・みたくない代物です。
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Sailing Navyにお茶をひかせてしまったようで
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