行ってきました「19世紀の英仏軍艦と海の男たち」展
本日早速、見てまいりました。
入り口の「今、女性たちがこの映画に熱いエールを贈っています!」というブエナビスタの宣伝看板にはチョット引きましたけど全体的には良い展示でした。映画を見た方もこれから見る方も一見の価値は有るかと思います。
展示は、映画のシーン・パネルが20パネルほど、映画の小道具。そしてメイキング映像と宣伝映像が流されており、中央には「ザ・ロープ」のメンバーの手による帆船模型が並んでいます。
展示パネルには船の科学館による当時の王国海軍の説明がついていますが、映画そのものについては基本的にブエナ・ビスタの宣伝に沿ったもの(ビエナ・ビスタが協力しているから当たり前ですが)になっていますが、例の「戦う天使」はありませんでした。
船の科学館による説明ですけどおおむね良いのですが、一部間違いがありました。「フランスのフリゲート艦は(中略)大きな帆装を持っていますが装甲は薄く、長期の航海に・・・」「イギリスのフリゲート艦は(中略)多少鈍重ではありますが厚い装甲を持ち、」と書かれているのです。当時の木造帆船は「装甲」などというものは持っていないのでけどね~。書くとすると「フランス艦はおおむねイギリス艦より軽く作られていたため軽快でスピードも出せた」「イギリス艦は、鈍重ではあるが頑丈で対航性能が良かった」くらいが良いのではないでしょうか。
映画のシーン・パネルは結構ネタバレを含んでいますので、映画を未見の方はご注意ください。
映画に使われた小道具ですが、海尉の略装、水兵服2体、士官食器、水兵食器、マスケット銃、アンモ・ポーチ、フリントロック・ピストル、パウダー・ホーン、砲弾、チェイン・ショット、バー・ショット、装薬袋、装薬筒、フレキシブル・ランマー、切り込み斧等が展示されています。測深鉛、ハンド・ログもありましたがこれは船の科学館の展示物でしょう。英語原作と早川版原作も展示してありました。衣装は他に海兵隊将校等2体分来日しているそうですが、現在日劇にあるとか28日の公開後は船の科学館の展示に加わるかもしれないとのことでした。
メイキング映像ですが、DVDに収録されるものでしょうか、日本語の字幕(誤訳だらけ)がついています。宣伝映像は例の「戦う天使」版、他に「オーブリー艦長」版、「マチュリン」版、「カラミー士官候補生」版が流れておりました。
帆船模型はザ・ロープの協力によるものですから出来栄えは文句なし。ですが一点問題が、「サプライズ号」「アケロン号」と表示された帆船模型が有るのですが、「サプライズ号」とされる帆船模型はフリゲート艦には違いないけど、どう見ても「サプライズ号」とは違います。そして、「アケロン号」とされる帆船模型は戦列艦(もしかするとブードリオの74門艦)なんです。ちなみに映画の「アケロン号」は合衆国フリゲート艦コンスティチューションがモデルです。ザ・ロープのメンバーが違うことを知らないはずがないので船の科学館かブエナ・ビスタ側の都合でしょう。
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船の科学館「19世紀の英仏軍艦と海の男たち」展
(只野四十郎, 2004/2/11 9:36)
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