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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2003/9/23 23:59
只野四十郎  管理人   投稿数: 908

シンプルさま、はじめまして
当サイトに訪問いただきありがとうございます。
>基本的に著者が同じような方が多いので
まあ、帆船に関しては杉浦昭典氏の著作が殆どいうのが現状ですねえ。私も、中学から大学まで勉強したにもかかわらず、英語は辞書を引き引きなんとか読める程度です。

ご質問の件ですが、帆船そのものの構造、詳細などに関してお知りになりたければ、Conwayの「THE 24-GUN FRIGATE PANDORA」等Anatomy of The Shipはお勧めです。内容は、その艦艇の歴史、主要寸法・重量などの要目、船体の正確な縮尺の3面図、各部の詳細図等から構成されています。このシリーズは1冊あれば帆船模型が製作できるほどでして帆船模型ファンには定番資料となっています。私は、帆船模型は作りませんが、構造、艦艇の詳細を知るために持っています。

「The Young Sea Officer's Sheet Anchor」は、1808年に英国で出版されたその題名のとおり海に乗り出す若者向けに書かれたシーマンシップの手引書のリプリントです。ロープの結束、マスト、ヤード、セイルの扱いかた、帆走の基本などについてイラストと共に解説されています。全然、帆船とシーマンシップについて知識がないと見ても解りませんが、杉浦昭典「帆船 艤装と歴史編」をお読みでしたら内容を理解できると思います。ただし、1808年当時の帆船に関する本ですので、基本は同じものの近代帆船とは違うところも多いです。ペーパーバック版でしたら価格的にお手ごろですので興味があれば買っても損は無いでしょう。

「The Illustrated Companion to Nelson's Navy」は、ナポレオン戦争中(ホーンブロワーの時代)の王国海軍の組織、艦艇、乗組員、シーマンシップ、戦闘等についてイラストを交えて書かれた本です。どちらかというと海洋冒険小説を始めて読む読者向けの解説書です。書き下ろしのイラストはいまいちですが、価格と内容的には妥当でしょう。

日本では想像もできませんが、海外では帆船に関する本はいくらで出版されています。私はそのうちナポレオン戦争中の王国海軍に関する本を集めているに過ぎませんが、これも想像できないくらいの冊数が出版されています。参考資料のコーナーは、それぞれの本について簡単なコメントをつけ、リーダーズガイド的にするつもりでいるのですが、なかなか実現できていません。
なにせ洋書は高いうえに種類も豊富、おまけに内容が不明。首都圏にお住まいなら、銀座、池袋の西山洋書で確認できますけど、それも難しいとあってはどれを買ったら良いか悩みますよね。参考資料コーナーにある本でしたらいつでも内容の紹介をいたしますのでご質問ください。
帆船の世界は魅力が一杯です、きっと素晴らしい航海になりますよ。
ところでハンドルネームはマラヤット著「ピーター・シムプル」からですか?

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