マスターアンドコマンダー時代の銃
- このフォーラムに新しいトピックを立てることはできません
- このフォーラムではゲスト投稿が禁止されています
マスターアンドコマンダー時代の銃
msg# 1はじめまして。
マスターアンドコマンダーを見て、
(ちなみに2回レンタルしたあとに店で見かけた廉価版を買いました。)
面白かったのでネットサーフィンしていたところ、こちらにたどり着きました。
最後の戦闘シーンを見ていてふと思ったのですが、この時代の銃(フリントロック式?)って、戦闘中に弾や火薬を詰めなおせたんでしょうか?
プリングス副長が「ミスター・ブレイクニー!援護しろ!」とか言いながら、発砲後の銃をいじっていたようなので。
どうなんでしょうか?
本艦へようこそ
msg# 1.1Welcome aboard Alexさん ∠(^^)
切り込み時にピストルを持つときは2丁以上複数もって行きます。ピストルにはベルトフックが着いていまして、ベルトに引っ掛けてもって行きました。
何故か再装填している余裕など白兵戦の中ではないからです。フリントロック式のマスケット銃、ピストルは再装填に20秒~30秒は必要です。目の前に敵がいる白兵戦では無理ですね相手にやられてしまいます。
ピストルは装填後、撃ち金(コック)をハーフコックにしておきます。そうしないと撃ち金のフリント(火打石)が当り金に当ってしまい。スプリングの圧力で火皿から火薬がこぼれるていざと言うときに役に立たないか、暴発の危険が有ります。
発砲する直前に撃ち金(コック)をフルコックにして引き金を引き発砲します。
映画ではオーブリー艦長も2丁拳銃でしたね。プリングスも2丁は持って切り込んだでしょう、たぶん編集の仕方で発砲後の銃の撃ち金(コック)をフルコックにしているように見えただけです。実際には2丁もっていて、1丁発砲後2丁目の撃ち金(コック)をフルコックにしていたのでしょう。
では発砲後のピストルはどうするか、相手に投げつける、銃身を持って相手を殴る、用心鉄に左手の指を入れ振り下ろされる相手の剣を銃身で受け止めるなどのように使われました。
マスケットの場合は銃剣が有りますから、発砲後は槍のように使いました。
もっともこれらは艦上戦闘の場合で、陸上での戦いはまた異なります。まず陸上ではピストルの出番は殆ど有りません。マスケット銃を繰り返し再装填して発砲を続けました。
マスター・アンド・コマンダーをご覧になられたのなら是非ハヤカワ文庫のトマス・キッド・シリーズも読んで見てください。戦闘シーンなど水兵の視点で描かれていて面白いですよ。
Re: 本艦へようこそ
msg# 1.1.1Thank you Sir.∠(^^) (コピペですが・・)
そういえば、マスターアンドコマンダー時代の(英国の?)敬礼法、なんかかっこいいですよね。(額に手をあてるやつです)
一応、そっちはおいといて・・
なるほど、ありがとうございます。
海洋冒険小説はオーブリーの原作10巻上巻だけを(いまのところ)読みましたが、
いろいろ調べていたらホーンブロワーからボライソーやらトマス・キッドやらいろいろあると知って、ちょうど他にも手ののばそうと思っていたところです。
そちらを読んでみようかと思います。
Re: 本艦へようこそ
msg# 1.1.2横から失礼いたします。
:-o 発砲後のフリントロック式ピストルの用途!
「そうなんだ!」と、感動しました。
そういえば発砲後のピストルについて「ラミジ艦長物語」14で、ラミジが明らかに「殴る」「叩く」の用途に使っていることが書かれていますね!
彼女にもらったピストルを乱暴に使っているとか、掌砲長が小銃火器に戦闘中に紛失と書き込まなくてはいけないだろうとか。
本艦へようこそ
msg# 1.1.2.1Welcome aboard kaiさん ∠(^^)
>そういえば発砲後のピストルについて「ラミジ艦長物語」14で
ラミジ・シリーズをお読みですか、10巻「タイトロープ」の冒頭では、ラミジとジアナのピストルがピストルの購入についてちょっとしたやり取りがありますね。そこにも書かれていました。
将校が自分専用のピストルやマスケット銃を戦場に持っているのはこの当時ふつうにあったことのようですね。ミリタリー・アンティークショップのカタログのピストルやマスケット銃も将校が自分専用に作らせた云々と書いてあったりします。