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マストの修理は?

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 .2 | 投稿日時 2004/4/15 8:05
ありのみ 

こんにちは、映画にすっかり惚れ込んでしまい、原作も三巻まで読んで、ホレイショーの第4巻も買ってしまいました。にわか帆船ファンになりました。

それで、疑問なのですが、
ラストのシーンでアケロン号のメインマストは修理されていました。
サプライズ号もおとり船を作るのにマスト材を使い、折れて流れたミズンマストを修理しですから、ミズンマストくらいの長さのマストは何本も修理用として積んでるんだろうとは思っていたのですが、いくらなんでもメインマストの長さの木材は積めないでしょう?
アケロン号のマストは折れても流れてないから、折れ口を綺麗にしてまたはめ込むんでしょうか、短くなった分は修理用材目で上部を接ぐとか?それともそもそもマストは短い材木を何本かで接いであるのかな?
非常に素朴な疑問であろうと思いますが、よろしくお願いいたします。

投票数:5 平均点:0.00
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2004/4/16 22:14
潮 光 

> アケロン号のマストは折れても流れてないから、折れ口を綺麗にしてまたはめ込むんでしょうか、短くなった分は修理用材目で上部を接ぐとか?それともそもそもマストは短い材木を何本かで接いであるのかな?

 はい、その通りです。

 古い時代、まだマストが低かった頃は、一本の木から作られていました。けれど、あのナポレオン戦争当時の軍艦のマストの高さでは、それは到底無理というもの。幾ら何でも、あんなに高い1本の木は自然界にもはえてませんでしょう(笑)。ミズンマストでも、大分高いですからねえ……一木作りというのは苦しいかと。
 それに、あの高さのマストを横倒しに積むのは無理ですし、折れた時に立てかえるのも大変ですしね。

 ですので、実際には、何本かの短い「マスト(円材)」を継いで、あの高いメンマストやフォアマストが出来ています。簡単に言えば、それぞれのマストを少しずつ重ねて固定しながら、あんな高いものを作るわけです。
 で。
 メンマストに限らず、基本的な各マストの構成は、下から、ロア・マスト、トップ・マスト、ゲルン・マスト、ロイヤル・マストとなっています(そしてその上に、旗を掲揚するための「ポール」がついているのですが)。場合によっては、ロイヤルマストの上にスカイスルマストを立てます。
 複数のマストで作られているので、例えば、真ん中から折れても、交換するのはトップマストだけですむ、とか、根本から折れても、場合によってはその先のマストは回収してもう一度使うとか、そういうリーズナブルな使い方も出来ますし、敵艦から奪ったマストを流用するということも出来るわけです。
 また、航海に出る前に、いつマストが折れてもいいように、予備の円材(マスト)をしっかり積んでいくのも、よい艦長(あるいは副長、航海長)の任の内。予備の円材は、艦載艇と一緒に甲板に横倒しに積んでおくようです。
 なお、付け足しですが、それぞれのマストについているヤード(帆を張る横の木)の名前も、マストの名前に準じてますね(下からロアヤード、トップスルヤード、ゲルンヤード、ロイヤルヤード、と)。
 マストの高さと艦の全長の比率とか、そういうものは詳しい方にお願いするとして……とりあえず、ごく簡単に。

投票数:4 平均点:2.50
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2004/4/16 22:15
只野四十郎  管理人   投稿数: 908

ありのみ様、本艦へようこそ∠(^^)

>ラストのシーンでアケロン号のメインマストは修理されていました
そう見ている人が多いようですね。
プリングスがアケロンからサプライズに戻っていくシーンで左に映るアケロンを良く見るとわかるのですが、マストは2本です。映画館のスクリーンでも目を凝らして確認しましたし、DVDの画面を拡大して再度確認しています。
ラストで遠景に映るアケロンは、遠景過ぎて、トゲルンスルまではっているのは解りますが、マストが何本かは不明です。

又、プリングスに命令書を渡す前にオーブリーはアケロンでバルパライソまで行けといった後、「Parole the prisoners there, refit as necessary,and we shall rendezvous in Portsmouth.(捕虜を釈放し、必要ならリフィット(帆装の修理)をしろ、そして、ポーツマスで落ち合おう)」と言っています。

帆船のマストですが、サプライズ、アケロンのような3本マストシップ型帆装のマストは、艦首からフォア・マスト、メイン・マスト、ミズン・マストです。
それぞれのマストは、3つの円材で構成されており下からロアー・マスト、トップ・マスト、トゲルン・マストと呼ばれます。メインのロアー・マストが最大の直径と長さがあるマストになります。

この当時の帆装軍艦は、予備の円材を必ず数本は積んで航海しています。円材とはマスト、ヤードの総称です。サプライズでもボートが搭載して有るところに積んでいるのが映っているシーンがあります。しかし、メイン・ロアー・マストの替りになるような円材は積んでいません。
では、一度倒れて海に落ちたマストが、そのまま使えるかというと、海に倒れた衝撃でヒビが入っているかもしれませんし、折れているかも知れません。

メイン・ロアー・マストは中ほどから折れたようですので、残った部分に予備の円材を固縛してマストとして立てるという方法もあります。しかし、短くても30、40フィートはあるであろう円材を、果たして外洋で垂直に建てることは不可能ではないにしても、マストが2本でも航海が可能であれば果たしておこなったのかという疑問がわきます。
ですから私としては、マストが2本でも航海は出来ますので、バルパライソまでそのまま航海し、そこの造船所でリフィットする可能性が一番高いと思っています。

投票数:5 平均点:2.00
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2004/4/17 1:17
ありのみ 

只野さま 潮さま ありがとうございます

マスト二本でしたか。あんなに高いマストどうやって修理したんだろう、してないのかなと疑問に思ったので、
確認したつもりでしたが、見間違いでしたか。

マストの構造を教えて下さってありがとうございます。
専門用語で頭がクルクルしそうですが、原作を読みながら、ぼちぼち覚えていきたいです。

投票数:3 平均点:6.67

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