ドーバーの伏兵

ハヤカワの海洋冒険小説の新シリーズ「ドーバーの伏兵」を購入いたしました。
ざっと、飛ばし読みをしたのですが、海のシーンがほとんど無い、これ海洋冒険小説なの？
腰巻きには「酒好きで女好き、おまけに臆病で海軍士官なんて柄じゃない」いったいどんな主人公なんでしょう。
腰をすえて本を読む時間が無いので、しばらくは積読ですが、好きになれる良いなあ。

只野殿、お久しぶりです。
腰の按配はいかがですか。養生して下さい。
さて、「ドーバーの伏兵」は、そういう小説なのであります。
海洋シーンがあまり無いので海洋小説とは言えないんでしょうが、一応海軍士官物ですし、この作者なりの視点があって作品的にはそれなりに面白いと思います。
まだ小粒な感じですが、今後に期待といったところです。
この夏あたりには原書の３巻が出るようです。

さて、今日、北九州市のスペースワールドの隣りにある「北九州市自然史博物館」へ行ってきました。
ついにナナフシの化石発見。ブラジル産の白亜紀のもの。思わず「Ｍ＆Ｃ」を思い出してしまいました。今のナナフシとあまり変わらない。
また「ナポレオン石」なる古代岩石も発見。コルシカ島で多く見られるのでこの名称なのだとか。大量の岩石が溶岩の中に落ちて固まったもので、大きな卵をまとめて固めたような、見た目が芸術的な不思議な岩石でした。
そして、特定天然記念物のオオサンショウウオが飼われていて、ラッキーな事に活発に泳ぎ回っていました！！人間の赤ちゃんのような五本指が面白かったです。
東京から出張った甲斐があったというものです。

　「ドーバーの伏兵」七割方読了。
　出張のお供に持っていきました。睡眠不足で、電車の中ではちょっと読んだらすぐ寝るつもりだったのですが、こりゃあ面白いですねぇ。そのままずっと読んでしまいました。京浜東北線の中でもしっかりと。(笑)
　海ネタが少ないのはたしかですし、主人公が海に魅力を感じていないのがありありなんですが、それでも面白い。

　ぼくは一人称小説はいまいちのめり込めないのですが、それでもこいつはかなりヒットです。
　最後までこのペースで行けるかが楽しみ。

これ、ダガー賞の次点だったそうですから、ちょっと分野が違うんでしょうね。NVではなく、HM　の方に収録すべきだったかも(^^;;
私個人的には、大変面白く、次作の翻訳にも期待しております。