こういう事件をご存じですか?
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こういう事件をご存じですか?
msg# 1本棚を眺めていて、手に取った本をぱらぱら眺めていたら、こんな事件のことが書いてありました。
1813年6月、米国軍艦チェサピーク号と英国軍艦シャノン号の間に行われた戦闘で、こんな事件があったそうです。
(帆船や歴史とは関係のない本で、おそらくは知識のない翻訳者の文章なので、文章は書き直しました)
両艦は戦闘に入ります。一方の艦(説明されていないのですがおそらくチェサピーク号)に勤務している正式に任官していない士官(候補生?)が、負傷した指揮官(艦長?)を命令なしに安全な場所に運んだそうです。
まさにその間に、敵艦の攻撃を受けて他の士官(海尉?)たちが全部戦死したのです。
その結果、その候補生は「指揮官としての義務がある持ち場を、敵前で放棄した」かどで軍法会議にかけられ、有罪となり、海軍から追放されたらしい。その候補生の家族は、その後一世紀半に渡って、その有罪を取り消そうと法廷闘争を続けたとのこと。
全く記憶にない話なのですが、この件について何かご存じでしょうか?
次のネタにしようかと考えていた本なので、妙に気になります。
Re: こういう事件をご存じですか?
msg# 1.1徹太郎様
下のURLにアクセスしてみて下さい。これだと思います。
http://www.cronab.demon.co.uk/ches2.htm
出てこなかったら、chesapeake shannon court-martial で検索すると何か出てくると思います。
Re: こういう事件をご存じですか?
msg# 1.2この話、R.A.ハイライン「宇宙の戦士」にも出てきましたね。読んだときから気になって調べようと思っていたのですがほったらかし(^^;;
以前松本道房様がこの掲示板で、合衆国海軍がこの事件をリーダーシップ機能論研究としたことも書かれていました。
手持ちの資料本でシャノンvsチェサピークについて書かれたものを漁ってみたのですが、英国側から書かれた資料ばかりなので、シャノンの最初の片舷斉射でチェサピークの艦尾甲板が一掃され、チェサピーク艦長ローレンスが重傷を負い、チェサピークは指揮官が不在となり艦の制御が不能のため艦尾をシャノンをさらし、シャノンから艦尾縦射を受け多くの死傷者を出したことは書かれているのですが合衆国の詳細が不明です。
なるほど、なるほど
msg# 1.3◎艦長I 閣下
資料多謝です。
ぼけっとしていた休日の昼下がり(でも外は吹雪(哀))、頭が働かないのでウェブ翻訳してみたら、予想通り大笑いする翻訳でした。ようやく頭を真面目モードに切り換えて読んでみたところです。
固有名詞を眺めていたら、記憶のかけらが踊り出したので、昔どこかでこの話を読んだことがあったのかもしれません。が、踊っただけで退場していった情けないぼくの記憶。嗚呼。
検索したら、こんなサイトがあり、いきなり音楽が鳴り始めてちょっとビビリました。(笑)
http://www.contemplator.com/sea/chesapeak.html
歌にまでなっているのですね、この海戦。
◎只野司令官
世間は狭い... それです、「宇宙の戦士(1959)」(わはは)。最近ハインラインが妙に気になるので。
これ、今の視点で読むと、色々な見方ができる本ですねぇ。
この事件に関して、ハインラインが知っていたと言うことは、アメリカのミリタリー作家とか戦史家の間では周知の事件だったのかもしれませんが、艦長I様の資料も英国側からですね。
本の中で「チェスアピーク」となっていたので、ちょっととまどいました。
しかし、ここにもアメリカの訴訟文化というか、公の場で議論によって名誉回復を図る・汚名を雪ぐ考え方がある。日本であれば、別な方法をとるよなぁ、と考えてしまいます。(どちらがいいか悪いかは別です、むろん)
メールにてご助言いただいた某レディのかたも、ありがとうございます。しゃれたHNを御考案されて、こちらにも気兼ねなく書き込まれますことを。
o(^-^)o ワクワク
太平洋を越えた偶然
msg# 1.4あの、ひょっとして、ここを読んでいらっしゃる方にS.K.さんと仰るアメリカ人の方がいらっしゃるんでしょうか?それともどなたかのお知り合いに?
昨日の晩、米国のパトリック・オブライアン・フォーラムでこのチェサピーク号の軍法会議の件が話題になり、I艦長の掲示されたページが参照ページとして紹介されていました。
ことの始まりは、S.K.さんという方が当時の軍法会議は、どの程度までその結果が外部に知らされていたのか?という問いを投げたこと。「この裁判の結果が新聞などに報道されることはなかったのか?」という質問です。
それに対する答えはこのページ
ttp://www.wwnorton.com/cgi-bin/ceilidh.exe/forums/POB/?C31808ebadeCT-5883-830+1e.htm
回答者は、軍法会議判決への上訴は、第二次大戦まで困難であった…というようなことを書いていらっしゃいます。でもこれによると、英国の軍法会議記録は多少出版されているようですね。
それにしても…何故に時期を同じくして海の向こうで同じ話題が? 思わずびっくりでした。
♪ところが偶然というものは恐ろしいもので
msg# 1.5・・・今年の初詣に私の晴れ着の裾を踏んづけて
いやその。
純粋に偶然だと思いますが、まさかこの部屋に盗聴器が仕掛けられているのか? (きょろきょろ)
そもそもが本棚を整理している途中で、Hの欄にずらっと並んだハインラインに感心したのが始まりですから、まさか、ねえ。
うーん、そもそも軍法会議というものは上訴できないものじゃなかったのかなぁ。少なくとも日本ではそうでしたが。2.26事件の記録など、あきらかに意図的な誘導や誤審があるのですが、再審どころか閲覧すらできない状態でしたっけ。アメリカもできなかったのはうなずけるのですが、(そもそも「軍法」ですからね)戦後になったとしても上訴、再審できるようにするというのが、アメリカらしいと言えばらしいのですかね。