無題
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無題
msg# 1台風の場合、サーファー達から波にパワーがないと言われる日本海側においても
沖合いの波の高さは船のマストを越えるほどです。
先日日本丸で帆走速力について聞いた際に「海王丸は台風の中で24ノットを出した」と言っていたが、それは恐らく後方から風を受けて波に追われる形で走ったのでしょう。私は台風のときに波を後ろから受けて走るのは大嫌いです。波に乗って船が滑りだし、舵が効かなくなってサーフィンのように谷間に落下していくんですよ。そして波に直角になった時に直撃を受けるとバラストの修正が効かずに傾いたまま何度も波を受けた事があります。
船は元々横から波や突風を受けれるようには設計されてませんね。
スウェーデンの戦列艦(何でしたっけ)が進水直後に横転して沈みましたね。タンブルフォームで今の快速船よりずっと横幅が広かったでしょうが・・・。
Re: 無題
msg# 1.1>海王丸は台風の中で24ノットを出した
帆船の場合、風がないと航海出来ませんからね。
「総帆あげて」という先代日本丸が太平洋を横断したときの遠洋航海記によると帆走距離を伸ばすコツは低気圧のそばをつかず、はなれずだそうですし、サー・ジェームス・ビセット著「セイル・ホー」では、南緯40度(ロアリング・フォーティーズ)付近で風力6~10という西よりの強風とその風が引き起こす高い追い波を受けて、順走で東進快走(イースティング・ダウン)をするのが帆船の常用航路であったと書かれています。同じ船とはいえ汽船とは違いますね。
>船は元々横から波や突風を受けれるようには設計されてませんね。
帆船の場合は、横から風を受けて帆走(ウィンド・ア・ビーム)する場合がありますので、ヨット程ではないでしょうが、考慮されているのではないでしょうか。汽船であっても帆船ほどではないにしても考慮して設計していると思いますよ。それが復元力として数値化されているのではないかと。
>スウェーデンの戦列艦(何でしたっけ)が進水直後に横転して沈みましたね。
ヴァーサですね。艤装完了後の最初の帆走で突風を受け転覆沈没したのですが、最近の調査によると船体の設計ミスのようです。また、適正なバラストが搭載されていなかったのに、大砲は全て搭載されていたのでトップ・ヘビーであった可能性も指摘されています。
もちろん、構造上、横からの突風、波に対しては、船首からのそれに対するより弱いのは事実ですし、横からの突風、波で転覆した船が多くあるのも事実です。しかし、だからといって「船は元々横から波や突風を受けれるようには設計されてませんね。」ということにはならないのではないでしょうか。