Captain's Log
2010/07/19 月曜日
カテゴリー: Captain's Log, その他 | (閲覧 :3840) |

宝塚歌劇団「TRAFALGAR(ト ラファルガー)」を観に行ってきました。一緒に誘ってくださったSさんありがとうございました。以下、宝塚ファンの方にはごめんなさいな記事です
ストーリーは、ネルソンとエマ、トラファルガー海戦を知らない人にはまあ、あんなものでしょう舞台だしね、宝塚ファンでもなくこんなサイトをやっている私にはつっこみどころ満載のストーリーです。ナイルの海戦時に「キャプテン」だし「右腕あるし」、コペンハーゲンでなぜか妻ファニーの連れ子ジョサイアを助けようとして、フランス兵に銃剣で右腕を刺されてなくすしね~。英国海軍士官の制服は・・・提督と艦長と海尉の区別がつかない変な制服、まあ舞台映えがすればよいのだと思います。なぜか置物の大砲は妙にリアル。皇帝となったナポレオンが、英国の戯画風で面白かったです。しかし、トラファルガー海戦のシーンで「England Expects・・・」の旗が下りる時「Z旗を掲げよ」にはのけぞりました。宝塚歌劇のファンでZ旗を知っている人がいるの? それよりなんで「Z旗を掲げよ」なのよ
後半の「ファンキー・サンシャイン」は、歌と踊りのショー、PAの音量が大きすぎて頭が痛くなりました。しかし、よくあれだけ踊って歌えるものですね~感心しました。
そだ、SHOPには青池保子さんの「トラファルガー」が置いてありました。まだ売っているんですねぇ。
 

思い出し追記
冒頭のツーロン攻防戦でネルソン指揮HMSアガメムノンの名がいきなり登場しますけど、ツーロン攻防戦で名を上げたのは、サー・シドニー・スミス海軍大佐
劇中の音楽として「ルール・ブリタニア」を使ったのは、うん良いね。しか~し、なんで100年後の「Pomp and Circumstance(威風堂々)」の中の旋律「Land of Hope and Glory」を使うんじゃ~、使うのなら「Heart of oak」でしょうが
もう一つ「Z旗を掲げよ」なんてセリフがあるのに、息を引き取るシーンではネルソンの最後の言葉「Thank God I have done my duty」をそのまま英語で言うんですよ。いったい脚本家は何を考えているのやら。ご一緒したSさん曰く「duty」は日本語にできないそうなんですけど
あと、やたらナポレオンがネルソンを敵視、重視してますけど、ナポレオンは名前は知っていても歯牙にもかけていません。
1799年12月31日11j:59から1800年1月1日0:00のキスシーン「世紀の恋ね」ってローレンス・オリヴィエ「美女ありき」のパクリだぞ~

2005年トラファルガー200周年記念のエディンバラ・ミリタリー・タトゥで行われたトラファルガー海戦の寸劇の方ができが良かったなぁ

コメント 2 件

M.Bryant より:

お疲れさまでしたぁ。以下、宝塚ファンの方にはこれも怒り心頭な内容ですので何卒ご容赦下さい。本人けっしてファンの皆様を愚弄するつもりはなく、ファンの皆さんのお気持ちを否定するものではありません。単に「理解不能」なだけなのです。逆の立場から観れば、たとえば私が「ガニー軍曹のミリタリー大百科」に出て来たマスケット銃とかベイカー・ライフルにうるうるしてる姿というのは、「なんで銃なんかにうるうるするの?変!理解出来ない!」と言うことになるでしょうから。お互い様ということで、何卒、何卒お許しを!
先日、HH上映会の会場で、BLANCAさんご提供の予告編を拝見しましたけれども、まさに抱腹絶倒。あの状態で何時間続いたのでしょうか、予告編で、もう、笑い死ぬ~とひーはー言っていたくらいですから、たぶん私が劇場に行っていたら、耐えきれずに爆笑しまくり、周りのファンの皆様の冷たい視線を一心に浴びつつ強制退場になっていたのではないかと思います。
ビジュアルの面だけでも、あの衣装は出来がチープ過ぎますし、女性の衣装も考証まるでしてない、それに、あのヘアスタイルはなんなんでしょう。また、脚本は只野さんのご指摘のとおり、史実大幅無視ですね。脚本家に「I Remember Nelson」を観ていただきたいです。
いわゆるロマンス小説業界でも同じような事が多発しておりまして、ヒストリカルと銘打ちながら、時代考証などがめちゃくちゃいい加減で、唖然とさせられるものがまかり通っています。私がリサーチした中で、トラファルガーの海戦時ビクトリーの艦長だった「海賊伯爵」が主人公なのが有りました。ビクトリーは元々彼の所有する海賊船だったのなんのという設定(ハーディー艦長がお墓の中ででんぐり返ってしまいます)で話が進むのですが、今回のトラファルガーは、推測するに、これといい勝負なのではないでしょうか。
歴史的事実をドラマ化するにあたり当然脚色というのはあるでしょう。しかし、許容範囲というものが有るはずです。公然と某映画をぱくったり、事実でないことを事実のように表すのはいかがなものでしょう。舞台を観た人の中には、あれを当然のことのように、事実だと思う人もいると思います。
予告編だけでこんな事を言うのは不当かもしれませんが、あの予告編だけでも、なんだか私の好きな人々が不当に扱われているような気持ちになってしまい、爆笑しながらも辛いものがありましたので・・・
最後にもう一度、ファンの皆様にはごめんなさい。そして只野様、たぶん、これも異文化交流の一形態なんですよ。ホントにお疲れ様でした。もし、このコメントが不当な内容だと判断されましたら、容赦なく削除して下さいね。

只野四十郎 より:

ワハハ、こんなサイトをやっているとあの舞台を見たら笑うか、しらけるのかどちらかです。幸いBLANCA様提供の予告編を見ていたおかげでしらけるだけで済みました。
ストーリーは元グリーンベレー隊員を自称する日本人冒険小説作家のネルソン伝(題名忘れた)のほうが多少ましな噴飯ものの内容です。衣装も時代考証もめちゃくちゃですしね。サウジーの「ネルソン提督伝」フォレスターの「ネルソン提督伝」加瀬俊一著「美女ありき」くらいひととおり読めば絶対あんな脚本にはならないと思うのですが。
まあ、宝塚としてはあれで良いのだと思いますよ。衣装がきれいで、踊りと歌が素敵で、ストーリーもラブ・ロマンス。
というわけでネルソン提督に興味がある方は見ないほうが良いです。
これが同じ題材で舞台演劇だったらおもっきりクレームつけますけどね(笑)
「I Remember Nelson」あれは別格ですよ、とんでもなくよくできた作品、宝塚の脚本家、演出家が見ても価値はわからんでしょう

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