Captain's Log
2005/10/17 月曜日

本日は、グリニッジへ行ってまいりました。
テムズ川を遊覧船で下って、テムズ川沿いの有名どころを眺めてグリニッジに到着です。ロンドン塔、タワー・ブリッジ、ゴールデン・ハインドのレプリカ船、HMSベルファストも、テムズ川から見るのがはじめてです。またテムズ川からカティ・サークのマストが見えるのは、昨年はじめて見たのとは別の感動を覚えましたね。テムズ川からは旧王立天文台の塔の赤いボールがはっきり見えました。昔はテムズ川の船乗りが、旧王立天文台の塔の赤いボールが定時毎に落ちるのに合わせてクロノメータを調整していたのを実感。

保存のためのガラス・ドームに覆われていないカティ・サークを直に見るのもこれが最後かも
2021

 

 

 

 

 

 

 

 

到着後、カティ・サークを少し撮影し、早速ナショナル・マリタイム・ミュージアム(NMM)へ、ネルソン・ナポレオン展が目当てです。
すごい、通常は無料のNMMが、9ポンドの入場料を取るだけのことはありました。
ナポレオン関係はフランスの軍事博物館、プライベート・コレクションなどから借りているのですが、ナポレオンの着ていた軍服、装飾品等など盛りだくさんです。

ネルソン関係はもちろんNMMの収蔵品がメインですが、普段ウィンザー城に収蔵展示されているネルソンが打たれた弾が、女王陛下より貸し出されトラファルガー・コートと一緒に展示されています。ウィンザー城まで行かなくて済みました。普段展示されていないネルソンがナイルの海戦で着ていたリア・アドミラルの略装も展示されています。この制服背中の襟の部分が辮髪のポマードの跡が残っているというものです。
ほかにも何点か女王陛下貸し出しの品がありましたが、その中にプロシア軍が戦利品といたナポレオンの赤いフードつきコート(バーヌースと呼ばれるアラビア風)がありました。

とにかく展示物が多すぎて思い出しきれませんが、1点興味深い絵がありました。
フレデリック・マリアット艦長のスケッチした亡くなった後のナポレオンのスケッチ、フレデリック・マリアット艦長は当時エルバ島の護衛艦の艦長として勤務していたのは知っていましたが、こんな絵を残していたとは知りませんでした。また、ナポレオンの死を英国に伝えた軍艦はフレデリック・マリアット艦長の艦でもありました。

肖像画といえば昨年訪問時には見れなかった若き日のネルソン艦長の有名な肖像画、ウィリアム・ビーティ作画の正装のネルソン提督肖像画(全身像)、下絵の顔のみ肖像画(ナショナル・ポートレートギャラリー貸し出し)がありましたし、キャプテン・ハーディ、トラファルガー海戦で戦死したクック艦長の肖像画もあります。
ナポレオンの肖像画は、3頭政治の時の赤い衣装の全身像(これも結構有名な絵)がありました。

トラファルガー海戦の模様は大きな平面(水平)スクリーンで、英国、フランス・スペイン連合艦隊の動きを時間を追って再現されています。

英国に旅行される方は、NMMのネルソン・ナポレオン展にぜひ一度行って見てください。ただし、2005年11月13日までですのでご注意を。

明日は、HMSヴィクトリーが建造されたチャサム・ヒストリック・ドックヤードに行く予定です。

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