Captain's Log
2005/10/26 水曜日

英国旅行11日目(最終日)

いよいよ今回の旅も今日で最終日です。
最後はグリニッジに行ってきました

先ずはNMMのネルソン&ナポレオン展へ、前回は日曜日だったのでかなり混んでいたのですが、開館直後に入ったのと平日だったので空いていました。なので今回は時間をかけメモを取りながらゆっくり見て廻りました。
いくつかご紹介しますと
・ルイ16世デスマスクの型のコピーとその型から作られた、リアルな顔だけの像
ギロチンで処刑された後を再現するためか首には血が・・・
・ネルソン提督がブロンテ男爵に叙せられたときの、紋章登録証
A2版くらいの大きなものです、紋章院のシールもついています
・有名なターナーのHMSヴィクトリーのスケッチが何点か
ターナーはHMSヴィクトリーが海戦後英国に戻って来たときにシーアネス沖で乗艦し、プープ・デッキから艦首方向のスケッチ(海戦時の損傷が伝わるスケッチです)ほか、英国海峡に入ってきたHMSヴィクトリーのスケッチなど残しています。また、ネルソンが撃たれ倒れたシーンのラフデッサンもありました。
・有名なネルソンがコックピットで亡くなる絵「Death of Nelson」の絵の前では、NMMのスタッフが絵の説明(この人物は誰で、子孫がどうのとか)を長時間していました。
・「England Expects」の信号旗を揚げたジョン・パスコー海尉のテレスコープ
長さ1m、直径7cmはあります
・ネルソンの有名な最後の祈り
ネルソン直筆
・ネルソンがトラファルガー海戦前にどんな戦術をとるか、艦隊の動きを書いたもの
ネルソン直筆ですが、横にある説明を見ないとぜんぜん解りません。
・ネルソンの辮髪
ネルソンがハーディ艦長に、死んだら切り取ってエマ・ハミルトンに渡すように頼んだもので、ハーディ艦長が帰国後エマ・ハミルトンに渡したもの
まぁ、などなどあるわけです。

NMMを出た後は早足でグリニッジの丘へ
66この風景を見たかったのです。

 

 

 

 

 

 
今度は再び早足で降りて、クィーンズ・ハウスへ
ここは、NMM収蔵の海洋画、肖像画が展示されています。行って正解でした。
トラファルガー海戦の間が出来ていて、なぜネルソン&ナポレオン展に展示されていないかずっと不思議だった、アボット作画「ネルソン像」有名なチェレンクをつけた帽子かぶった絵が展示されているではないですか、しかも入った正面には有名なターナーの「トラファルガー海戦」の絵が壁一面に、実物はこんなに大きいとは思いませんでした。
アボット作画「ネルソン像」の隣には、そのアボットの「ネルソン像」を「若いネイヴァル・カデットの子供にこれがネルソン提督よと教える母親の絵」
ディグトン作画「トラファルガー海戦で、撃たれ倒れるネルソン」、これも有名な絵です。
その向かいには、ニコラス・ポコック作画の「トラファルガー海戦」
トラファルガー海戦の間を出て、ヴァン・デ・ヴァル親子の海洋画を見るために別の間に行くと、そこにはなんとジェフ・ハントの絵が、P・オブライアン「Blue at the Mizzn」のカバー・イラストのラフデッサン、ラフデッサンを書くために書かれたHMSサプライズ平面図と細かい注意書き、こんなものを見れるとは思ってもいませんでした。
ただし、本物の絵はポーツマス・ヒストリック・ドックヤードの海軍博物館に飾られています。

その後は、また早足でペインテッド・ホールへ、しかし本日閉館。ここはセント・ポール大聖堂に埋葬される前、ネルソンの遺体が安置されていたところですが、先日のセント・ポール大聖堂といい今回の旅の締まりのないこと(大泣)
67テムズ川側から見たペインテッド・ホール(右側です)、正面奥の白い建物はクィーンズ・ハウス

 

 

 

 

 

 
68ネルソンの棺がバージに移された、グリニッジの船着場

 

 

 

 

 

 

 

その後は、これが見納めかと再びカティ・サークへ、今度は乗船して来ました。
一番下の船倉に、ガラスドームに覆われるカティ・サーク保存のプランが書いてありましたが、それを見るといくら保存のためとはいえ、もう帆船とは呼べないプランでした。
今、カティ・サークは乾ドックに保存された帆船です。プランでは、ほとんど船体のみ、しかも船内も大幅に改装、悲しくなるようなものです。
69ということでこれが本当にカティ・サークの見納めかも

 

 

 

 

 

 

 

明日は帰国、昼過ぎには飛行機が離陸しますので、9時にはホテルをチェック・アウトしないと行けません。この旅もこれで終了です。

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