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2003年8月23日 小網代湾~館山湾


トゲルンヤード登檣 翌朝は6時50分起床、2日目も朝から良い天気です。朝食後、錨を揚げ出航。セイルを張り西に向かって帆走開始です。2日目は良い風が吹き海星は勢いよく帆走をします。ポート・タックのクロースホールドで船速は約8ノット。昼前に2日目の錨泊地館山湾にむけタッキングを行います。といっても指示に従い、あっちのロープを引っ張り、こっちのロープを引っ張りしていたらいつの間にか終わっていたというところでした。
 
 タッキング終了後、キャプテンが「風が落ちてきたので、トゲルンとガフ・トップスルを展帆しましょう」との指示、思わず「エー、この風、この揺れるなかでフォアとメイン・マストの天辺まで登るの?」と思ったのですが、ブルー・ワッチは当直中なのでマストに登らずにすみました。レッド・ワッチとグリーン・ワッチのメンバーが登檣しガスケットを解きにかかります。下から見ていても悪戦苦闘しているのがわかりました。トゲルンスル展帆
 
 ガスケットを解いた後、早速トゲルンとガフ・トップスルを展帆、船はますます勢いよく帆走をします。ときおり船首から波しぶきを上げ、風を受け斜めに傾いたまま帆走する海星は、まさに帆船のイメージどおり。ところが、うねりもあったため船は結構揺れます、先ほどのマスト上での作業と併せこの辺から船酔い者が続出、ちょうど昼食時となりましたが、数多くのトレーニーがダウン、甲板はマグロの群れとなりました。私も胃がむかつきましたが、何とか持ちこたえました。
マグロの群れ快走「海星」
快走「海星」風下側 この帆走の中でヘルムをととったのですが、当直オフィサーのヘルム・オーダーに従い行うもののこれが難しい、最初はコンパスを見てもどっちに回してよいのか戸惑い、回しても船首の向きが変わらないのに戸惑い、操舵輪を回しすぎて船首がオーダーのコースより回りすぎるのに戸惑うの繰り返し、おまけにヘルム・オーダーを聞き間違え思いっきり操舵輪を回しすぎるという大チョンボもやらかしました(^^;;
 
 そうこうするうちに船は館山湾に到着、セイルを降ろしガスケットにかかります。ブルー・ワッチはインナー・ジブとアッパー・トップスルを受け持ちました。先ずはインナー・ジブ、揺れるバウスプリットの上での作業でしたが無事完了。インナー・ジブ・ガスケット作業
 
 次はアッパー・トップスルです。見上げると風とうねりで結構揺れています。ヤーダムでイアリングを引き上げる志願者募集ということで、ポート側のヤーダムに志願、心の中で「Topman Aloft!!」と気合をかけシュラウドを登り、アッパー・トップスル・ヤードのヤーダムまで渡りました。そこでイヤリングを引き上げたところまでは良かったのですが、自分で思っていた以上にそれまでの作業で体力を消耗していたのでした、ここからはもうパニック。
 風は強い、ヤードは揺れる、ヤードにしがみつくのもセイルを畳むのも力が入らない、セイルを畳みたいのに強風にセイルが膨らみ手に負えない、ガスケットの結びか方がどうしても思い出せない、おまけに結ぶべきガスケットの内1本が見つからない、正直こんな怖い思いをしたことは初めてですし、思わず逃げ出したくなったことを正直に告白します。そんな私を助けてくれたのがサブ・ワッチ・リーダーのPONさん、PONさんどうもありがとうございました。
 
 しかし、まあなんとかガスケットも終了し、マストを降りることが出来ました。その後は夕食とミーティングで夜は更けました。


「海星」乗船体験記 8月22日 8月24日
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